Q1.絵本の中で、よいおやつにアイスクリームが入っていましたが、甘くてねばねばと歯にくっつくので虫歯になりやすいのではないでしょうか?


まず、私が本の中で述べているのは「もうお菓子を覚えてしまった子」に対して、なるべく「虫歯になりにくいお菓子」にシフトして欲しいということです。
決して「良いお菓子」と「悪いお菓子」に分けてるんじゃないということを理解して下さい。
「ダラダラ食い」するようなら、お菓子は食べない方がいいのです。
お菓子自体についても見識を変えて欲しいのです。
「砂糖がだめなら、ポテトチップスならいいか」って質問受ける事だって考えられます。
(これも大事な問題ですから、是非考えてみて下さいね。)
ホンネは、もっと他の「噛みごたえのあるもの」や「薄味のもの」「なるべく自然に近いもの」を食べて欲しいのです。
でも、お菓子の「濃い味」に魅了されてしまった現代っ子(言い方が古い!)や、ヤンママに言ってもなかなか実行してもらえません。
それで、まず実行可能なこととしてお菓子を「虫歯になりやすいお菓子」と「虫歯になりにくいお菓子」に分けてみたのです。

さて「アイスクリーム」ですが、松久保先生という方が調査したCPI(齲蝕誘発指数)の表を添付しますので見て下さい。
これは、齲蝕誘発能をA.プラーク形成能力、B.酸を作る能力、C.食べる時間、D.口に残る時間、から総合的に考案されたものです。
E(CPI)=(A+B)X(C+D)で評価され、アイスクリームは他のお菓子に比べて「12」と低いことがわかります。
CとDが1ですから、アイスクリームは「食べる時間」と「口に残る時間」が短いためと言えそうです。