Q2.お菓子というのは子どもに与えてはいけないものなのでしょうか。
   お菓子についてどうお考えですか。


私は、お菓子は本来「楽しいこと・楽しい日」を演出する材料だと思います。
何か楽しいことがあった日、例えばお誕生会やクリスマス会にお菓子やジュースがあると嬉しいですよね、子どもの頃はとくに。
昔は、お祝い・ご褒美・お楽しみ会の演出材料だったと思います。
今は飽食の時代で、手を伸ばせば届くところにお菓子があり、冷蔵庫開ければジュースがあるという時代です。
このことがテレビやゲームしながらの「ダラダラ食い」を助長したのです。
その結果、お口の中が「砂糖漬け」状態になって齲蝕が増えてしまったのだと思います。
お菓子(おやつ)は「決まった場所で、決まった時間に食べる特別のごちそう」に戻って欲しいのです。
「おやつをイベント化する」って言ったらチョット大げさですけど、そうなって欲しいです。

しかも本で述べましたように、小さいうちにお菓子を与えないと「味の嗜好(好み)」も変るような気がします。「甘い物ばかり欲しがらない」=「偏食がない」ように思えます。
「3歳までの甘い物の制限」が、子どものその後の味覚形成に役立つということも大切です。
「三つ子の魂百まで」って言いますよね。
「甘味」は強烈ですから、味覚形成に重要な「薄味」を隠してしまいます。
また、お菓子の甘さが「しつけの甘さ」にも繋がるということも付け加えておきます。